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宇田川歯科医院の考える「予防歯科」
予防歯科とは、むし歯や歯周病になってから治療するのではなく、なる前に原因を見つけ、リスクをコントロールする診療です。当院では、生涯健康なお口で過ごしていただくことを目標に、プラーク(歯垢)を少ない状態に保つ「プラークコントロール」を治療の中心に据えています。
プラークコントロールには、
- ご自身で行うセルフケア
- 歯科衛生士が行うプロフェッショナルケア
- 定期的なチェックと評価
があります。これらを組み合わせることで、「むし歯・歯周病ゼロ」を目指します。定期健診では、問題がない場合でも現在のお口の状態をお伝えし、毎日のケアを一緒に確認していきます。

当院の予防歯科の特徴
宇田川歯科医院では、予防歯科を実践するための体制づくりを重視しています。「誰が」「どのように」「長期的に」お口を守るのかを明確にすることが、予防の質を高めると考えています。
歯科衛生士担当制
当院には10名以上の歯科衛生士が在籍し、全員が日々研鑽を積みながら診療に携わっています。
歯科医師だけでなく、歯科衛生士も担当制として患者さま一人ひとりを継続的にサポートします。
定期健診では、毎回同じ歯科衛生士が担当します。小さな変化にも気づけるように、時間をしっかり取り、患者さまの生活や習慣もふまえた丁寧なケアを行っています。
記憶より記録
予防歯科において重要なのは、「なんとなく覚えている」ではなく、「正確に記録する」ことです。
当院では、レントゲン検査、歯周検査、唾液検査、口腔機能検査、生活習慣アンケートに加えて、すべての方に口腔内写真の撮影を行っています。
口腔内写真は、10年・20年と変化するお口の状態を正確に記録でき、予防歯科の効果を客観的に評価することができます。普段ご自身では確認しにくい奥歯や歯ぐきの状態も把握できるため、初診時から撮影を行い、長期的な変化を見守っています。
赤ちゃんからの歯医者さん
近年、4人に3人のお子さまが歯並びやお口の機能(食べる・話す・呼吸する)に問題を抱えているといわれています。
むし歯、歯周病、歯列不正、不正歯列の背景には、生活習慣が大きく関わっています。良くない習慣が身についてから改善するのは難しいため、赤ちゃんの頃から生活習慣や姿勢・呼吸のクセを整えることが大切です。
当院では、「赤ちゃんからの歯医者さん」という考えのもと、お子さまの全身の発育と口腔機能の成長をサポートします。
あわせて赤ちゃんからの歯医者さんページも一緒にご覧ください。
当院の予防歯科プログラム
宇田川歯科医院では、年齢・お口の状態に合わせて段階的な予防歯科プログラムを行っています。
むし歯予防プログラム
むし歯の原因は人それぞれ異なります。
当院では、食事記録・唾液の働き・むし歯菌の数などを検査し、その結果をもとに「むし歯予防プログラム」を立てます。
- フッ素塗布(1歳頃から)
- 歯磨き指導・歯ブラシ選び
- 定期健診でのチェックと経過確認
また、むし歯予防には
①初発予防(新しいむし歯をつくらない)
②重症化予防(進行を防ぐ)
があります。
初期のむし歯は削らずに観察し、フッ素塗布とプログラム実践することで進行を抑えることができる場合もあります。
▼当院で実際にむし歯予防プログラムを実施された患者さま(初発予防)
2歳から20歳まで予防プログラムに則って定期来院されることで「むし歯」もない、「歯肉炎」もない、健康なお口を育むことができました。
歯周病予防プログラム
歯周病は自覚症状が少なく、気づかないうちに進行します。20歳前後からは歯周病予防に取り組むことが大切です。
定期的な検査とクリーニングを繰り返し、早期発見・早期ケアを行います。
歯周病予防の流れ:
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- 1歯周組織検査
- 検査としては専門的な器具を用い、歯茎の状態やプラーク(歯垢)の沈着具合、歯の揺れがないかなどを検査します。この検査は、治療によって病気が治っているかを確かめるために初回だけでなく治療の節目でも行います。
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- 2歯ブラシ補助用具によるお手入れ方法の確認・スケーリング
- 検査結果に応じて、プラークコントロールの改善や歯の表面の歯石を除去していきます。
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- 3スケーリング
ルートプレーニング - 検査の結果をもとに1回につき数歯ずつ、必要に応じて歯肉の表面に麻酔をして歯肉の中に隠れている歯石を除去します。※個人に応じた内容で治療を行うため、歯周病の進行度合いや歯石の沈着状態により治療回数も異なります。
- 3スケーリング
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- 4再評価
- スケーリング・ルートプレーニング終了後に炎症が改善されているか再び歯周組織の精密検査を行います。
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- 5再評価後について
- 炎症が落ち着いて歯周病の症状に改善が見られる部位はメンテナンスヘ移行します。しかし、炎症がまだ残っていて症状の改善が認められない部位は、患者さまとご相談の上で歯周外科手術、歯周病安定期治療を行う場合もあります。
歯周病重症化予防
歯周病予防にも「初発予防」と「重症化予防」があります。重度の場合も、治療と再評価を繰り返しながら安定を目指します。
国も「歯周病重症化予防」「安定期治療」を保険導入をしています。
定期メンテナンスの大切さが広く認められています。
当院の歯周病予防プログラムのポイント
お口の状態を確認するためエックス線写真を撮ることがあります。口内法と呼ばれる方法とパノラマエックス線写真と呼ばれる方法があります。前者は、1本1本の歯や歯周組織(骨)の状態を詳細に知ることができる方法で、上下左右と前歯と奥歯をそれぞれ撮影しますので、10~14枚撮影します。後者は顎関節を含めた上下の顎の骨の状態まで把握できます。定期健診にお越しいただいている方には、2年ごとを目安に口内法とパノラマエックス線写真を交互に撮影させていただいています。

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唾液検査システム「SMT」
唾液には、口内を清潔に保つ・菌を抑える・再石灰化を促すなどの働きがあります。
当院では、唾液検査システム「SMT」を導入しています。唾液の量や性質を調べることで、むし歯・歯周病・口臭のリスクを把握できます。検査はどなたでも受けることは可能で、5分程度で終了します。結果はその場で共有することが可能で、数値に基づいた説明により、わかりやすい予防指導が可能です。
唾液検査の流れ:
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- 1採取(10秒間、軽く洗口する)
- 測定には洗口吐出液を用います。検査キット付属の洗口用水(3ml)を口に含み、口腔内全体に行き渡るように10秒間洗口するだけで唾液の採取が完了します。
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- 2測定
(試験紙と専用機器で測定) - 洗口吐出液を試験紙に点着して専用機器にセットすれば測定がスタートします。測定時間はわずか5分です。SMTは検査当日に結果がフィードバックできるスピード検査です。
- 2測定
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- 3結果
(測定結果を患者さまと共有) - 唾液検査システム「SMT」の流れ測定結果はパソコンに転送され、簡単に結果シートを作成できます。歯の健康、歯茎の健康、口腔清潔度に関する結果をその場で患者さまへ共有します。
- 3結果
むし歯菌/酸性度/緩衝能/白血球/タンパク質/アンモニア
小児期からの予防
1歳半頃からのフッ素塗布や定期健診により、「むし歯ゼロ」「歯肉炎ゼロ」の健康なお口を育てます。お子さまの成長に合わせて歯磨き方法や食習慣についても丁寧にサポートします。親子で通いやすい環境づくりも重視しています。
当院の治療について
当院の治療は、すべてが予防歯科をベースに置いたコンセプトに基づいて進められます。
予防をベースにおいた治療
小さなむし歯は現在、「早期発見・長期保護観察」という考え方が主流になっています。
むし歯ができてしまった歯でも、フッ素を活用し、予防プログラムを実践することで、進行を遅らせるをことができる場合があります。
初期のむし歯は、すぐに削るのではなく、予防プログラムによって経過を観察し、できる限り歯を削らずにコントロールしていきます。
当院では、フッ素入りのホームケアグッズも取り扱い、ご自宅でのケアと医院での予防を両立させています。
デンタルグッズページでは当院で販売しているデンタルグッズをご紹介しています。

歯を長持ちさせる治療
残念なことに、むし歯や歯周病によって歯を失ってしまった場合には、残っている歯を守ることが何より重要になります。
当院では、義歯やブリッジを用いた治療においても、「歯を長持ちさせること」 を目的としています。
これは単に歯を補う治療ではなく、噛み合わせや顎の位置が悪くなることを防ぐ「顎位を守る治療」と考えています。

定期健診の流れ
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- Step1検査(むし歯・歯周病・唾液検査)
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現在のお口の状態を正確に把握するための検査を行います。
むし歯の有無や進行状況、歯周病の状態に加え、必要に応じて唾液検査などを行い、リスクを確認します。
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- Step2クリーニング(スケーリング・PMTC)
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検査結果をもとに、歯科衛生士が担当するプロフェッショナルクリーニングを行います。
歯石やプラーク(歯垢)を除去し、ご自身の歯みがきでは落としきれない部分まで丁寧にクリーニングします。
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- Step3結果説明・ブラッシング指導
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健診後は、検査結果やお口の状態について、時間をかけて丁寧にご説明します。
レントゲン写真や口腔内写真、検査データなどを用いながら、「どこが良かったのか」「どこに注意が必要か」をわかりやすくお伝えします。
また、お口の状態や生活習慣に合わせて、歯ブラシの選び方や磨き方、補助用具の使い方などを確認し、無理なく続けられるケア方法をご提案します。
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- Step4次回の予約・リコール管理
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お口の状態に合わせて、次回の定期健診の時期をご案内します。
むし歯や歯周病のリスクは人それぞれ異なるため、一律ではなく、個々の状態に応じた間隔で管理します。
継続的に通っていただくことで、小さな変化を早めに捉え、予防につなげていきます。
定期的な通院で、問題を“治す”から“防ぐ”へ。3〜4カ月ごとのチェックをおすすめしています。
よくある質問
どれくらいの頻度で通えばいいですか?
3〜4カ月ごとの定期健診が目安です。お口の状態により患者さまごと間隔を調整します。
唾液検査だけでも受けられますか?
可能です。検査結果をもとに、生活習慣やケア方法をアドバイスします。
子どものフッ素塗布はいつから?
歯が生えていたら塗布可能です。1歳くらいから塗布しましょう。生え始めの歯を守るため、早期のケアをおすすめします。
保険は使えますか?
基本的な検査・クリーニングは保険適用範囲内で行えます。自由診療の内容は別途説明いたします。
その他、患者さまからよくいただくご質問は、よくある質問ページに掲載しています。あわせてご確認ください。
院長の想い
私は、当院にいらっしゃるすべての患者さまが、当院でのむし歯予防・歯周病予防を通して、より健康で幸せな人生を送っていただきたいと思っております。2001年小岩のこの地に開院してから、その想いは変わらず、同じ想いで患者さまに向き合うスタッフに恵まれ、ここまで診療を続けてまいりました。
どのようなきっかけで宇田川歯科医院が作られてきたのか、なぜここまでむし歯予防・歯周病予防にこだわっているのか、当院のことをより知っていただきたいと思い、少し長くなりますがここでご紹介させていただきます。
私が予防歯科を志したきっかけ
将来どういう歯科医師になろうかと悩んでいた歯学部6年生のときです。
予防歯科の第一人者アクセルソン先生の講演を長崎で聞くチャンスがありました(1989年)。
その講演を聞いたとき「歯を削って詰める時代は終わったんだ」と衝撃を受けました。
私に与えられるライセンスは、来院される方をむし歯や歯周病にかからないようにすることと、公衆衛生活動を通して地域住民の方の健康をサポートすることなのだと思いました。
長崎大学歯学部卒業後
長崎の歯科医院で、すでに予防歯科を実践していた常岡歯科診療所に勤務できたことが、今の私の基礎となりました(1990年)。
常岡先生に「主役は来院される方々」という予防歯科的考えを教えていただきました。長崎で7年間勤めたあと東京に戻ってきて、予防歯科のスタディーグループ「フォーラム東京」に参加することができました(1998年)。さらに今村歯科医院で2年間勤務することもでき、診療室での臨床予防歯科を学ぶことができました(1999年)。
スタディーグループでご一緒させていただいた先生方は、日本の臨床予防歯科を実践されている第一人者の方々でした。尊敬できる先生方と一緒に学べたことは幸せでした。予防中心のスタディーグループに参加できた影響は大きかったです。
宇田川歯科医院開院後
さらにご縁があってお手本となる先生方との出会いがあり、常に学びを得ております。
現在所属している学会・スタディーグループは
- 日本歯周病学会
- 日本ヘルスケア歯科学会
- フォーラム東京
- 中野予防歯科研修会
- 東京ヘルスケアグループ
- DFC
などがあります。これらの勉強会では症例発表をすることで切磋琢磨しております。予防歯科は、特に歯科衛生士が担当する分野が多くなります。そのため、歯科衛生士を含め、医院のスタッフ全員で勉強会に参加しております。
研修の内容などは、宇田川歯科医院ブログ『宇田川歯科医院日記』をご覧ください。






